初任地札幌時代の元上司、享年60歳、肺ガン。無骨な職人肌の部長で、当時キラキラ?した新卒だった私は、その泥臭い上司のやり方に生意気にも反発していた。部長の叱咤に理想としていた社会人生活はこんなはずじゃなかったと涙したことも。でも、まずは自分の選んだ組織、認められたい一心で走った。そして新人としてのある程度の評価を得ることができた。その頃部長の奥様は病の床に臥していた。お二人の結婚は遅くて部長が40後半になってから、それはもうラブラブな夫婦だったという。結婚生活もわずか3年、奥様は乳ガンで帰らぬ人となった。その後、部長は頻繁に私を食事に誘うようになった。20代そこそこの自分はどういった言葉をかければいいのかも分からず、ただ部長の話を聞くだけだった。結婚生活は苦しさ半分、喜びは2倍。自分は一人で生きている時間が長かったが、非常にもったいないことをしたと感じている。3年間は本当に楽しかったと。彼女がいるなら早く結婚しろと勧める部長からその風貌から似合わなく発せられた言葉が非常に印象的だった。「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(俵万智『サラダ記念日』)それから数年後、札幌から転勤して結婚の報告をしたときは心から喜んでくれた。さらに数年後、不本意ながら離婚報告。部長は目を臥して多くを語らなかったが、失って気付くこともある、死別じゃないだから大丈夫だ、立ち上がれる、と小声で呟いていたのを覚えている。この先暖かい生活を取り戻すことができたら、真っ先に伝えたかった人だけに非常に残念である。よく「天国で一緒になれる」という表現を使うが、この訃報を聞いたとき悲しみと同時に、そう思わずにはいられなかった。ご冥福をお祈りします。
メダルかんだら歯が折れた「銀」のドイツ選手〔五輪・リュージュ〕18日のドイツ公共テレビARD(電子版)によると、14日に行われたバンクーバー冬季五輪のリュージュ男子1人乗りで銀メダルを獲得したダビッド・メラー(ドイツ)がメダルをかみ、歯が折れるハプニングがあった。 表彰式でカメラマンの要請に応じてメダルをかんだところ、上の前歯の一部が欠けてしまった。痛みはなかったものの、「いい写真と思い出を残したかったので、すぐに歯医者で治療した」とメラーは話した。